四旬節-心の癒やしと共同体の刷新の時

カトリック亀有教会 主任司祭 イリネル・ドボシュ OFMConv.


 キリストにある兄弟姉妹の皆さんへ、四旬節は一つの「道」です。 それは、私たちが一人で歩む道ではなく、神が共に歩むよう招いてくださる道です。

 毎年、私たちは額に灰を受け、同じ言葉を耳にします。「回心して福音を信じなさい。」この言葉は、叱責ではなく、希望に満ちた招きです。神は私たちに完全さを求めておられるのではなく、恵みに触れようとする心を求めておられます。回心とは、単に自分の生活の何かを変えることだけではありません。それは、他者の見方、語り方、耳を傾ける姿勢、そして困難の中でも共に歩み続ける心を新たにすることです。

 四旬節は癒しの時です。神との関係の癒し、自分自身との関係の癒し、そして共同体の中での関係の癒しの時です。それは大きな行いによってではなく、小さな歩みによって実現します。心からの祈り、より優しい一言、少しの忍耐、心からのゆるし。福音の中で、イエスは急がれることはありません。人々と共に歩み、耳を傾け、立ち上がらせ、希望を与えられます。

 この四旬節、私たちも同じ道を歩むよう招かれています。完全な共同体になるためではなく、神に向かって共に歩む共同体となるために。自分たちの弱さを恐れる必要はありません。キリストが共に歩んでくださるなら、その弱さは恵みの場所となります。この月、私たちは一つのシンプルで大切な恵みを願いましょう。ゆるし、耳を傾け、再び共に歩み始めることのできる心を。キリストと共に歩むところには、すでに復活の光が輝き始めているのです。

祈りと希望を込めて。