教会堂名:アシジの聖フランシスコ
東京・足立区の東部に位置するカトリック亀有教会は、コンベンツアル聖フランシスコ修道会が幼稚園と亀有修道院を設立し、その後巡回教会を経て、1971年5月に東京教区の小教区として認可をうけ誕生した教会です。また外国人の方々も多く、以前のバザーでは、毎年国際色豊かで美味しい料理が出店され、来場された皆さんに好評をいただいておりました。また、麦の実子ども会や聖母の騎士会などの諸活動も行われております。ミサの後エントランスでゆっくりお茶を飲みながらお話したり、広い園庭で子供たちと一緒に遊んだりして交流を楽しんでいます。小さい小教区の特色を生かした、アットホームな雰囲気の教会です。
[アシジの聖フランシスコ像]
亀有教会の保護聖人(教会堂名)はアシジの聖フランシスコです。アメリカのサン・フランシスコは彼の名前から付けられたほど全世界の人から崇敬されている聖人です。人を愛し、自然を愛し、動物を愛してやまなかった聖フランシスコは多くの賛歌を歌って神を賛美しました。動物や魚にも説教をしたという伝説があり、また優れた詩人でもあったフランシスコが作った賛歌『兄弟太陽の賛歌』は太陽を兄弟と考え、神によって造られたもの、風も火も自分の兄弟であり、月や星や水も姉妹であり、大地は母であるとして、すべての造られたものは神を讃えよといった、いと高い全能の神への祈りとなっています。またジェットの絵で知られる『小鳥への説教』が有名ですが、亀有教会には鳥やリス、鹿、足元には魚がフランシスコの話に、耳を傾けている様子の銅像があります。
聖堂
現在の聖堂は1991年(H.3)4月に献堂されました。半円形の鉄筋コンクリート2階建で、1階に聖堂がありますが2階まで吹き抜けになっているため、天井が高く、明るい解放的な聖堂です。2022年には教会内外のリフォームが完成いたしました。1階には、事務所、台所などがあり温水暖房機能付きトイレや車いす専用トイレもあり、聖堂に入る2か所の入り口にはスロープも設けられたバリアフリー構造ですので、車いすの方や杖をついた方でも、不自由なく聖堂に入ることができます。
[十字架]
聖堂正面に掲げられている十字架は、イタリアのアッシジ(世界遺産)サン・ダミアノの廃墟同然の教会の中で、聖フランシスコに語りかけ、回心に導いたとされる十字架のレプリカです。実際のものはもう少し小さく、12世紀最初(1100年代)の頃に無名の画家によって描かれたとされています。普通の十字架に見られる、首をたれ目を閉じているキリストとは異なり、くっきりと開いた眼は卓越した人間、生きている者を意味するとされており、他にも聖母マリア、使徒ヨハネ、マリア・マグダレナなど様々な諸聖人、天使たちが、カラフルな彩色で描かれている十字架です。
[ステンドグラス]
吹き抜けいっぱいにはめ込まれたステンドグラスは、両サイドにはブルーの背景に平和の象徴である白いハトがデザインされており、世界平和を希求する願いが込められています。全部で何羽のハトがいるでしょう?気になったら、ぜひ数えに来てみてください。十字架を挟んで、左には聖痕を受けたアシジの聖フランシスコが、そして右側にはフランシスコを師と仰ぎ、自らを「聖フランシスコの小さき苗木」と呼んだ聖クララが描かれています。(左から、アシジの聖フランシスコ、聖クララ)
[聖櫃]
聖堂中央の赤いランプが灯る真下には、御聖体が入っている聖櫃が設置されています。聖櫃の扉は最後の晩餐をモチーフにした彫刻が施された鋳物製です。日中祈りたい時にはいつでも、赤ランプの灯る聖堂は全ての人に開かれています。仕事に行く前や、静かに黙想したい時、一人で自分をかえりみたい時、聖体訪問に時々訪れてみてはいかがでしょう。
[十字架の道行き]
聖堂に入ってすぐ上の壁には「十字架の道行きの祈り」のためのレリーフが掲げられています。十字架の道行きの祈りは、キリストの受難と聖母マリア様の苦しみに共に与り、また自らの回心の機会にもなります。四旬節中(灰の水曜日から復活の主日前の節制と回心の準備期間)は、ミサの後に十字架の道行きの祈りを皆で唱えています。
教会エントランスほか設備
聖堂を出ると冷暖房完備のエントランスがあります。
[売店]
エントランスには売店コーナーを設置しておりますので、ご利用下さい。
[駐車場・駐輪場]
完全舗装された駐車場があり、15台ほど駐車することができます。車で遠方から来ている信者の方や御年配の方など御自由に利用してください。教会に来られる方はどなたでも駐車することができますが、教会受付に届け出て頂くようにお願いいたします。駐車・出庫する際には周りに十分配慮し、また近隣の迷惑にならないよう路上駐車等はしないようにお願いします。
自転車で来られる方は、駐車場から聖堂に行くまでの両脇に、駐輪場を設けていますので御利用下さい。