信仰は一人で学ぶものではなく、共同体の中で育つものです

イリネル・ドボシュ神父
(カトリック亀有教会 主任司祭)

キリストにある兄弟姉妹の皆さんへ

 私たちの亀有教会のような小さな教会共同体おいては、「信仰の学び」や「信仰形成」はあまり目に見える形では行われていないかもしれません。けれども、小さくて静かな共同体の中にこそ、大きな恵みが隠されています。それは───「ともに成長する」という招きです。信仰は、一度きりで学び終えるようなものではありません。信仰とは人生の旅路であり、問いかけと支え合いの中で少しずつ深められていく関係なのです。

 聖パウロはこう書いています。「信仰は、キリストの言葉を聞くことから始まるのです」(ローマ10・17)この「み言葉」は、他社との交わりの中でこそ深く理解され、喜びとなっていきます。人数が少なくても、グループや活動が目立たなくても、教会は生きた「弟子の学校」であり続けます。ミサの中で、ちょっとした会話の中で、誰かのために祈るその時に信仰は確かに育っていくのです。

 教会とは単に秘跡を受ける場所ではなく、キリストの体なる「生きた共同体」です。そして、皆さん一人ひとりがこの体の大切な一部です。どうか信仰を「自分と神様だけの関係」で終わらせず、「わたしたち」の信仰として、実際の交わりの中で育んでいきましょう。信仰はみ言葉から始まり、共同体の中で育つのです。たとえ小さな教会であっても、心を開くなら、そこに大きな恵みが生まれます。

祝福をこめて