キリストにおける兄弟姉妹の皆さんへ

カトリック亀有教会 主任司祭 イリネル・ドボシュ OFMConv.


 11月は教会全体にとって祈りと希望、そして感謝の月です。この月は二つの大切な日から始まります。

  • 11月1日-諸聖人の祝日 信仰を忠実に生き抜き、神の約束に達した人々の喜びの日。
  • 11月2日-死者の日(死者の記念日)すべての亡くなった信者のために、静かに祈りを捧げる日です。

この二つの日は分けられているように見えて、実は一つの信仰に結ばれています。それは「聖徒の交わり」── つまり、私たちは誰一人として神へと一人で歩むのではなく、生者も死者も、キリストにおいて一つの家族として結ばれているという神秘です。

 11月はまた、感謝の月でもあります。 一年の終わりが近づくこの時期、私たちは自分の歩みを振り返りながら、神の恵みの跡を見出すことができます。試練の日々も、光の瞬間も、支えてくれた人々も、祈りの中で励まされた兄弟姉妹も──すべてが神からの贈り物です。だからこそ、このように言いたいのです。「主よ、すべてに感謝します。いのちに、信仰に、愛してくれた人々に、そして私が愛した人々に。」この月を通して、復活への希望を新たにしましょう。

 聖パウロの言葉を思い起こします。「わたしたちがキリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることを信じます。」(ローマ6章8節) 亡くなった方々のために心を込めて祈り、ミサにあずかり、わたしたちが皆、天の国へ向かう同じ旅の仲間であることを忘れないようにしましょう。

祝福と感謝をこめて